「ブルーノート アルバム・カヴァー・アート」(グラハム・マーシュ他)
ブルーノートのレコードのジャケットデザイン集。
実物大の製本なのが、心憎い。

ほぼ1枚ものの写真を、レイアウトとタイポにこだわって、
最上級のデザインに仕上げるリード・マイルスの腕をまざまざと見せつけられると、
「画像素材は1枚しかないんですかね…」とか、
「もっと高解像度の写真はないですか?」とか、言えなくなる。

ここに収められたジャケ写は、
デザインの良し悪しを決めるのは要素の数ではない、
ということの証明となり得るだろう。

パターンの中で繰り広げられる自由な発想こそが、
シンプルに見えて実は最も高度なことなんだと思う。

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