「色彩の教科書」(芳原 信)
色の魅力を知る入門書としては、うってつけの本。

「色」という漢字は、
男女の行為の形から派生した文字だというのを、
どこかで読んだことがある。

それはさておき、色がなければ世界は味気ないだろうし、
(思い込みも含めて)我々が色から得ている情報はかなり多い。

郵便ポストは特に赤でなくても平気な気はするが、
「止まれ」の信号はもはや赤以外は考えられないし、
山手線はやはり緑。

自然も、緑。

ただ緑色自体に癒しの効果があるとはとても思えず、
自然にその効果があることからのイメージの刷り込みだろう。

そんなことをあれこれ、
いや色々と考えさせる力が「色」にはあるわけで、

「色々」という言葉を最初に使い始めた人は、
「色」の本質をよく知っていたに違いない、、、
と思って手元の古語辞典で「色々」を引いてみたら、
既に万葉集に例があり、源氏物語には多数出現しているもよう。

日本人は、色好み。

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