脚本がコーウェン兄弟、内容はサスペンス、モネの絵を題材にしている、
ならばこれは見るしかないでしょ、ということで。
フタを開けてみたら、
サスペンスというよりも、コメディだったわけだけど、
結果的に面白かったので、これはアリ。
キャメロン・ディアスという女優は、
スタイルの良さは別として、特別美人でもセクシーでもないのだけれど、
やはり独特の魅力があるね。
「悪の法則」で見せた、ブッ飛んだ配役も似合ってるけど、
この映画の、田舎のお転婆娘的な役どころも、サマになっていて、
まぁ、つまりはプロの女優ですよ。
うん、プロだね。
共演(というか主演)のコリン・ファースの演技の安定感もさすがだけど、
なんといっても、スタンリー・トゥッチ。
この人が出てくると、「待ってました!」と、
スクリーン(もしくはブラウン管(死語))に叫びたくなる。
もはや名脇役といっていいだろう。
この映画にはヘンな日本人が登場していて、
よくあるハリウッド的視点の「ステレオタイプ日本人」ではなく、
日本人の僕から見ても納得のクオリティ(笑)。
しかもこの日本人が、最後のドンデン返しに一役買っているわけで、
あー、コーウェン兄弟、心憎い、といった感じだ。
ということで、手軽に質の高いコメディを楽しみたいなら、オススメ。
適正価格:1,800円