「西洋音楽論」(森本 恭正)

 

ほとんどのクラシック音楽はアフタービートだとか、

エレキギターのfuzzは三味線の「さわり」に相当するもので、
それは「曖昧さ」を排除してきたクラシック音楽への挑戦であるとか、

弦楽器演奏における、右手と左手の運動の意味することの違いとか、

音楽を聴く人、演奏する人、
どちらにとっても興味深い内容が、ごく平易に書かれている。

中には眉唾的な事柄もあるにはあるが、
ジャンルや時代を問わず、広い視点で音楽を語る本は、
個人的にとても好きだ。