「絵画の二十世紀~マチスからジャコメッティまで 」(前田 英樹)
西洋絵画の一つの頂点が、セザンヌだったことは間違いない。

ではセザンヌが到達した地点を、
以降の画家達は、とりわけ「写真」という技術が誕生した後に、
どのように継承していったのか。

マチス、ピカソ、ジャコメッティ、ルオーという、
「セザンヌの子供たち」の作品を通して、
西洋絵画とは何か、を浮き彫りにする。

色か線か、平面かマチエールか、オブジェかアートか。

対照的な概念を用いつつ、
(若干読みづらくはあるが)西洋絵画の本質にアプローチする。

なかなか理解が難しい、
ピカソやマチスの作品の楽しみ方も教えてくれるし、
これを読んだ後では、印象派の絵画なんか薄っぺらく感じてしまうかもしれない。

個人的には、ゴーガンについても採り上げてほしかった。

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