「ふしぎの博物誌」(河合 雅雄編)

「ふしぎの博物誌」(河合 雅雄編)

昆虫好きでも知られる養老孟司さんが、
昔、酒の席でこんなことを言っていた。

「人間が思い付くぐらいのことは、虫は全部やってるんだよ」

否、人間が思い付かないようなことも、
虫はやっている。

この本を読むとそれがよく分かる。

この本は、
昆虫、植物、動物、菌類などの不思議な性質についてのエッセイを集めたもの。

なかでも昆虫に関するトピックスは、
「アリを食らうアリ」「昆虫の足はなぜ6本か」など、
どれも興味深い。

地球上で圧倒的な種の多さを誇るのが、
昆虫である。

つまり地球は「昆虫の惑星」と言ってもいい。

ぞっとするような数の多さと、
文字通り「食うか食われるか」の世界の中で、
虫たちが身につけてきた知恵の数々には、
驚愕するしかない。

「一寸の虫にも五分の魂」なんてのは、
ヒトが一方的にそう言っているだけであって、

虫の方からすれば、
「人間のクセに偉そうなこと言ってら」ぐらいなものなのかもしれない。

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