「犬は『びよ』と鳴いていた―日本語は擬音語・擬態語が面白い」(山口 仲美)

「犬は『びよ』と鳴いていた―日本語は擬音語・擬態語が面白い」(山口 仲美)

「犬は『びよ』と鳴いていた―日本語は擬音語・擬態語が面白い」(山口 仲美)

ヒトの話言葉は、1,000年前と今とでは随分違っているが、
動物の鳴き声はどうだろう。
おそらくは、変わっているまい。

ではなぜ、犬の鳴き声は、現在は「ワンワン」で、
1,000年前は「びよ」だったのか。

それは、人間と犬の関わり方が変わったからだ、
というのが著者の主張だ。

すなわち、「ワンワン」というのは“飼い犬”の鳴き方であり、
「びよ」というのは“野犬”の鳴き方であって、

時代が下るについて「犬=飼い犬」というのが当たり前になってきたのと同時に、
犬の鳴き方の表現も変わったというわけだ。

これは鋭い見解だと思う。

テキストの中ばかりではなく、
こういう対象との関わりの中で国語を見直すという姿勢は重要だろう。

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