「空想自然科学入門」(アイザック・アシモフ)

 

我が敬愛する、アシモフによる科学一般書。

タイトルに「空想」と付いているが、
いわゆる「トンデモ科学」の類ではなく、

真剣に、そして(今から見ても)斬新に、
科学の話題を扱った名著である。

生物学、化学、物理学、天文学の各ジャンルに渡り、
科学の面白さを、これでもかと言わんばかりにたたみ掛けてくる。

自分も10代の頃に、こんな本に出会っていれば、

今頃、人生は大きく変わっていただろうに、と思うのも後の祭りではある。

特に印象深いのは、「太陽系で生物が住んでいる可能性が一番高いのは?」と自問し、
「火星ではなく、木星!」と自答している一章。

普通ならば、「ガス惑星でしょ」と済ませてしまうところを、
アシモフの想像力は、止まらない。

そこにあるだろう、アンモニアだかメタンの海に、
知的生命体がいることを、否定しようとはしない。

それが正しいかどうかは別として、
科学の諸問題に対する、正しいアプローチの仕方というものを、痛感させられる。

読後に思ったことは、
想像力を失ったら、人生に価値などないだろう、ということ。

そして、科学はロマンだ、ということ。


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