「失われた未来の記憶」(エーリッヒ・フォン・デニケン)

「失われた未来の記憶」(エーリッヒ・フォン・デニケン)

「失われた未来の記憶」(エーリッヒ・フォン・デニケン)

フォン・デニケンなんて読むのは、20年ぶりぐらいかな。

フィクションとして読むのであれば、結構楽しめる。

エノク書、ヴォイニッチ手稿、モルモン教、エクアドル・・・

これらを強引につないで見せる妄想力は、
さすがというほかない。

彼のような「自称・古代文明専門家」の特徴ははっきりしていて、
まったく関係のない事柄から、似ている箇所を抽出し、

「ほら、共通点があるでしょ?それは超古代文明や宇宙人が・・・」

といった具合である。

そもそも、本来は無関係である事象に、
「とても無関係とは思えない」ような共通点が生じることは、
生物における収斂進化などにおいても起こりうることだ。

ましてや人間の考えること・作るものが、
結果として似ていたところで、何の不思議もない。

僕はフォン・デニケンや、
同じような妄想家のことがキライじゃないが、
ひとつ言いたいことがある。

それは、

古代の人が、あなた達以上に妄想家であったということを、
否定できますか?

ということ。

よく「古代の人が宇宙人なんてものを想像できたはずがない」とか言うけれど、
果たしてそうなのだろうか?

多くの情報に汚染された現代人以上に、
古代人の想像力は逞しかったのではないか?

「神は巨大な船に乗って、空からやってきた」と、
古代人が妄想していたとしても、何の驚きもない。

古代人は我々よりも想像力・創造力に長けていた、
という前提に立つならば、

現在「オーパーツ」とされているものの大部分は、
決して場違いな存在なんかではないことに気が付くだろう。

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