映画「ジョン・カーター」

大コケしたとかいう噂の、ディズニー生誕110周年記念作品。

舞台は19世紀ニューヨーク。
火星に飛ばされたジョン・カーターが冒険を繰り広げる、
というストーリー。

物語の設定に惹かれ、
今週二度目のレイトショーへ足を運ぶ。

そして前回の「バトル・シップ」に続き、
主演がテイラー・キッチュだったことに思わず苦笑。

正直それほど魅力的な役者でもなく、
今後の活躍は微妙かな…。

映画的には、うーーん、という評価。

各キャラクターの個性と魅力が乏しいのと、
ストーリーが単調すぎ。

惑星間を自由に行き来できる、という設定はアリだし、
地球と火星、それぞれにおける状況の違いを描く、
みたいなのも斬新なんだけれど、
この物足りなさはなんだろう…。

一応、マジメに突っ込んでおくと、
大気に押しつぶされないような骨格を持つ地球人が、
大気の薄い火星に行くと超人的な運動能力を発揮できる、
というのがこの映画のポイントなんだけれど、

そんな地球人でも火星に何年も住めば、
すっかり筋力も衰えて「火星仕様」になるのは目に見えているわけで、

だから最後に英雄として火星に永住することに決めた主人公は、
数年後には「ただの人」になってしまうのが確実なのだが、
果たしてそれでよかったのだろうか。

SF映画に、マジメな心配をしてみる。

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