映画「400デイズ」

映画「400デイズ」
映画「400デイズ」

 

たまに、どうしてもB級SF映画が観たくなる。

他人と一緒に観たりすると、
クレームを言われるのが目に見えているから、

こういうのは一人でコソコソと、
画面に向かって心の中でツッコミを入れながら、
鑑賞するに限る。

最近、自分の中で決めている「マナー」として、

B級映画に対して、文句を言わない

というのがある。

カップラーメンを食べて、
「こんなのラーメンじゃねぇ!」とキレてはいけないのと同じで、

B級映画というものは、そのB級たるがゆえに、
愛さなくてはならない、、
これが鉄則。

でも逆に、映画の方で勘違いして、
背伸びしてA級になろうとしていたりすれば、
それは堂々と非難すべきであって、

B級SFは、どう頑張ったって、
「エイリアン」や「スターウォーズ」とは張り合えないのだから、
最初から最後まで「B級道」を貫いて欲しいわけである。

そういう意味では、この「400デイズ」は素晴らしいB級SFだ!

キャストがしょぼい、ストーリーがしょぼい、セットがしょぼい、
まさにB級映画ファン垂涎の作品。

さて、以下はネタバレ含め進行しますので、
これから本作品を観ようとしているモノ好きな方はご注意。

主役は4人の宇宙飛行士。

フツーのSFならば、なんとか宇宙船のセットを作ろうとするのだけれども、
筋金入りのB級は、発想が違う。

地下施設に、宇宙船と同じ環境を作り、
そこで400日の訓練を行う、という設定なのだ。

こういう設定にすることで、宇宙の描写をする必要がなくなるし、
蹴飛ばしたら簡単に倒れそうな壁やドアであっても、
これは疑似宇宙船だから、、と思えば許される。

ストーリーとセットと合わせてコストを下げる、
これぞB級の正しいサバイバル。

いよいよ訓練が始まり、
395日目ぐらいまでダラダラと(ホントにダラダラと)時間が過ぎた頃、
何と、誰も知らないはずのこの施設に侵入者が現れる。

まぁ、この時点でオイオイ・・・なのですが、
細かいツッコミはしません。

でもこの侵入者、見た目がフツーではなく、
半ばゾンビというか、ウィル・スミスの「アイアム・レジェンド」的な、
まぁそんなカンジなわけです。

これを見て、4人のクルーは、
以前から管制塔との通信がつかなくなったこともあり、
もしかしたら外の世界で異変が起きているのでは・・・?
と思い始める。

そこで意を決して、侵入者が入ってきたルートから外の世界に出てみると、
そこは変わり果てた世界・・・。

どうやら天変地異があって、
地上世界は大ダメージを受けてしまったらしい。

何だか順番に説明するのがかったるくなってきたので、
残りはかいつまんで話すと、

まぁそこから、歩いて2時間ぐらいのところにある、
唯一灯りのついている街に辿り着くのだけれども、

そこでは生存者を襲って人肉を喰ってるみたいなほのめかしで、
でも実はこれも訓練の一環なのでは?みたいな葛藤もあり、

あんなこんなのドタバタ劇があって、
4人のクルーのうち2人が行方不明になり、

もとの施設にイノチカラガラ逃げ帰った二人のところにも、
さっきの街の住人が追いかけてきて、
やっと撃退したところで、ちょうど400日の訓練期間終了!の合図。

おめでとう!もう外に出ていいよ!

みたいな管制塔からのメッセージが流れた後、
躊躇する二人の前に、外から何者かが入ってきて・・・・そこで幕。

いやぁ、好きだわ、この映画。

特に、4人がなぜか宇宙服を着て地上に出て、
生き残り(?)の人たちと追いかけごっこをする辺りから、
ちょっぴりホラーテイストも加味されて、楽しめる。

男女関係とか、親子の問題とか、
いらねーだろ、と思わせる要素をムダに突っ込んでくるあたりも、
なぜか憎めないB級映画。

ストーリー的には、結局これは訓練だったのか、それとも現実だったのか、
最後まで分からず仕舞いなのだけれど、
もはやそんなことはどうでもいい次元で、
このユル~~イ感覚に、浸れるかどうかがポイント。

ある意味、精神的許容度合が試されますな。

適正価格(劇場換算):1,600円

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