走行する列車内を舞台とした密室サスペンス。
主人公のマイケル(リーアム・ニーソン)は、
ある日突然、勤めていた保険会社をクビになる。
家族全員の医療保険が退職金代わりと言われ、
息子の学費もかかるのに、お金の工面が大きな悩みとなってしまう。
そんな中、帰りの列車内で向かいに座った謎の女から、
この列車内にいるある人物を見つけてくれたら、
トイレに隠してある10万ドルをあげる、と言われる。
とりあえずトイレにいって、10万ドルをゲット。
そこからまるで監視されているかのように、
「ミッション」を遂行しなければならない状況に追い込まれる。
果たしてその人物は誰なのか、そして謎の女の目的は・・?
というお話し。
ひと言で評するならば、「作りが雑」。
突然人が死んでたり、そしてその理由や方法が最後までよく分からなかったり、
そもそもなぜこの主人公が事件に巻き込まれたかのも、よく分からん。
犯行側も、FBI捜査官を殺して列車を脱線させるぐらいまでできるのであれば、
標的を確保するのにわざわざ素人(主人公)を使わなくても、
自分でやりゃいいじゃん、と思ったり。
列車が駅に着くたびに緊張感が高まっていくあたりは、
結構イイ線いっている気がするが、
なんだろう、思わせぶりなシーンをとりあえず見せておいて、
その訳は自分で適当に考えて、と言われているような、
たとえるならば、神妙な顔でクイズ問題を出されたのに、
答えは自分で考えておいてと言われたかのような消化不良。
それにしても、リーアム・ニーソンも老けたな・・・。
見たのは「スター・ウォーズ エピソード1」のクワイ=ガン・ジン役以来だったけど、
すっかり初老の人になってしまった。
列車内ではフォースは使用禁止らしい。
適正価格(劇場換算):1,400円