映画「デンジャラス・ラン」
2012年のアメリカ・南アフリカ合作映画。

ライアン・レイノルズ演じるCIA若手職員のマットは、
隠れ家の留守番をする、いわゆる「客室係」で、
退屈な仕事を抜け出したいと思っていた。

そこに、元CIA捜査官で、
指名手配中の大物犯罪者である、デンゼル・ワシントン演じるトビンが、
取り調べのために護送されてくる。

取り調べの最中に、
トビンを狙う謎の武装集団に襲われ、
マットはトビンを連れて隠れ家を脱出する。

その後、トビンに逃げられたり、
武装集団と闘ったりして、

何とかCIAが指定した別の隠れ家に、
トビンを護送することに成功したマットだったが、
まさかのCIA内部の裏切りに直面することになる…

というお話。

犯人捜し要素やカーチェイスなど、
スパイアクションとしてのツボを押さえた佳作だと思うが、
とにかくデンゼル・ワシントンの演技がスゴい。

悪役ではあるものの、
元CIAの先輩としてマットを手玉に取り、
ある意味洗脳を仕掛けていく貫録と、

そして最後の隠れ家のシーンで、
銃撃戦の中、後輩を助けにする姿、

まさにこれは、
デンゼル・ワシントンのためにあるような映画かな。

悪役とは言っても、
彼が盗んだファイルというのは、
実は世界の諜報機関の悪事をバラすものだったりするので、

憎めないというか、
最後は完全に善悪が逆転するという展開になっている。

ストーリーは単純だけれども、
南アフリカが舞台というのも珍しいし、
ほど良い謎要素と快適なテンポで楽しめる。

適正価格(劇場換算):1,700円