映画「特捜部Q カルテ番号64」

もはやお馴染みとなった、
デンマーク発のサスペンスシリーズの最新作。

今回は、ちとテーマが重い。

カールのマイペースぶりに愛想を尽かし、
異動することとなったアサド。

そんな折、とあるアパートの壁の中から、
ミイラ化した3体の遺体が発見される。

調査を進めるうちに、
どうやら、50年ほど前の女子収容所と関係があるらしく、

そこでの違法な不妊手術の実態、
そしてアサドの知人女性もその被害者であるらしいことが分かり、

50年の月日を越えて、犯人を追いつめていく・・
というお話。

主人公の一人がアサドであることから、
移民問題はこのシリーズのお決まりといってもよいテーマだが、

今回はそこに不妊手術というものがプラスされ、
性的描写も含め、かなり重い内容となっている。

カールの神経質(?)っぽい演技もだいぶ様になってきたし、
作品としては、いつも通りの高いレベルにあると思う。

ストーリー的にも、犯人が判明する際の軽いトリックがあったりして、
退屈することはないだろう。

「特捜部Q」シリーズのファンであれば、
まず不満はないはず。

適正価格(劇場換算):1,800円