映画「ザ・バンク 堕ちた巨像」
2009年、米・独・英による、
上質なクライム・サスペンス。

国際的なメガバンクによる、
発展途上国への武器転売を、
インターポールの捜査官(主人公)が追及するが、

関係者が次々に死亡し、
遂には自分にも危害が及びはじめ、

悪の裏にはさらなる悪が、
そしてその裏には、
さらなる巨悪があることに直面する、

というお話。

一言でいうならば、
「硬派で正義感溢れるジェームス・ボンド」
による悪との対決、といった感じかな。

ただ、その「悪」が一筋縄ではいかなくて、
前述の通り、
悪の裏には更なる悪がいる、
というのを知ったときの「えっ?」という感覚が、
この映画の見所かと。

だからラストシーンも含めて、
勧善懲悪的なスカッと感には乏しいのだけれど、
緊張感あるなかなかの作品だとは思う。

主演のクライヴ・オーウェンの武骨な感じもいいし、
ナオミ・ワッツも安定の演技。

「悪事を暴く系」のサスペンスが好きな人なら、
観ても損はないだろう。

※ただ個人的には、
加齢のせいか飲酒のせいか、
人物の名前と顔が覚えられず、

何度も一時停止と巻き戻しを繰り返したことは、
ここに記しておこう。

適正価格(劇場換算):1,800円