2009年のアメリカ映画。
ライバル企業同士の探り合いと、
そこで暗躍する産業スパイ。
そこに男女の軽妙な掛け合いと、
誰が仲間で誰が敵か分からない騙し合いが絡む、
なかなかスリリングで、
奥が深い映画だと思う。
序盤は訳が分からず、
付いていくのがやっとなのだが、
ストーリーが進むにつれて、
実はこういうことだよ、という具合に、
過去に遡りつつ真相が明かされていき、
気がつけば惹き込まれていくという、
巧みな脚本ぶり。
ジェームズ・ボンドを、
さらにキザにしたような男と、
それに負けじと、
相手をたぶらかす女。
主演二人がとにかく魅力的で、
大人の恋の駆け引き(?)的な楽しさと、
スパイ同士の知的な騙し合いとが、
センス良く融合している。
決してカンタンな映画じゃないけど、
重苦しくならず、
全体的に軽いタッチになっているのも良い。
適正価格(劇場換算):1,800円