映画「トゥモロー・ウォー」
2021年、USのSF映画。

西暦2051年、
人類はエイリアンによって支配され、
地球人口が50万人にまで減少。

その2051年から現代に、
救援の要請が来て、

現代から未来へ向けて、
徴兵が行われることになる。

高校で化学を教える主人公も、
かつての軍役経験を買われて、

未来のエイリアンとの戦線に、
駆り出されることになるが、

未来の世界で、
対エイリアン司令官として活躍していたのは、
成長した自分の娘。

父娘で協力して、
エイリアン絶滅の特効薬を開発し、

娘は父に、
特効薬を過去(父でいう、現代)で大量生産し、
それをまた未来に持ってきてほしいというが、

特効薬が完成したまさにその時、
軍本部がエイリアンの大群に襲われてしまい、

果たして、
父は過去に無事帰ることができるのか…

というお話。

主演がクリス・プラットなので、
どうしても『ジュラシック・パーク』と、
オーバーラップするわけだが、

しかも本作のエイリアンの造形は、
かのギーガーの甲殻類的要素のない、
完全なトカゲタイプのため、

尚更、その印象が強い。

それはさておき、

地球上での、エイリアンと人間との、
ガチの殺し合いに、

タイムトラベルと家族の絆という、
お決まりの要素をプラスして、

可もなく不可もなく、
過去の作品のイイとこ取りをした、
無難なSFかな、と。

ただ、そもそものストーリーに、
難癖を付けるならば、

未来から来た人たちは、
現代人から徴兵するぐらいなら、

エイリアンが地球に来た時代に遡って、
上陸を阻止すればいいんじゃね?

ってこと。

まぁ、それをやっちゃうと、
ラスト30分のシーンが無駄になっちゃうので、
そこは不問としよう。

でも観終わったいま、
あらためて思い返すと、

これってやっぱり、
まんま『ジュラシック・パーク』とか、
『バイオハザード』だよね。

なので、
目新しい要素は一切ないけれど、

アルコールとともに、
勢いで観る映画でしょう。

適正価格(劇場換算):1,100円