惑星のはなし

惑星のはなし

最近、はくちょう座の連星系に、
2つめの惑星が見つかったということで話題になっている。

ほとんどの解説が、
「連星系に複数の惑星が生じるのは難しい」としているが、
実はこれは、間違い。

惑星誕生のメカニズム的に、
惑星がひとつしかないことの方が、余程珍しいのである。

惑星を感知するというのは非常に難しいため、
今まで連星系では2つめの惑星が見つかっていなかっただけの可能性が高い。

ただ、連星系で惑星が複数生まれるのは当たり前だとしても、
それが長生きできる可能性は、ぐっと低くなる。

いわゆるN体問題というやつで、我々の太陽系のように、
ひとつの構成の周りを複数の惑星が周っているという状態でさえ、
惑星同士の引力というものが無視できず、
実は非常に複雑な動きをしている。

それが、真ん中にある構成が1つではなく2つ、
しかもお互い同士がダンスをしているように旋回しているとなれば、

さらにそれを周る惑星に働く引力は、
かなりイレギュラーなものになるはずであり、

複数あった惑星も、
時間が経つうちに衝突して消滅したり、恒星に吸い込まれたり、
結果的に1つの惑星しか残らなかった、
ということも考え得る。

だから、天体を観測する際に重要なことは、
我々は「いつの状態の姿を見ているのか」ということだ。

今まで連星系に惑星が1つしかなかったからといって、
それは決して、連星系が惑星を1つしか生まないわけではないのである。

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