サスペンス・スリラー・ミステリー

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「斜め屋敷の犯罪」(島田 荘司)

舞台となる風変わりな館と、 謎の人形。 この設定は、 『黒死館』へのオマージュと考えていいのかな。 あそこまで衒学的でも、 難解な文章でもないし、 (いや、むしろライトすぎる) 一方で、大胆なトリックは、 なかなか読み応えがあって、 殺人の動機とか、 一部の仕掛けにやや不自然な部分はあるものの、 総じて楽しむことができた。 特に2番目の殺人、 このトリックがまさに作品の肝というか、 むしろ「すべて […]

映画「テイキング・ライブス」

2004年のアメリカ映画。 「セブン」「羊たちの沈黙」系の、 サイコ・スリラーなんだけど、 脚本がイマイチ。 アンジェリーナ・ジョリー演じるFBI捜査官が、 連続殺人犯を追い詰める、 という話なのだけれど、 そもそも彼女の、 「プロファイラー」という特殊能力が、 まったく活かされていないし、 え、いきなりそんな男とヤッちゃうの?っていう、 いわば「脱ぎ損」だし、 ラスト15分のクライマックスに至る […]

映画「メビウス」

2013年のフランス映画。 タイトルとジャケ写から、 薄っぺらいサスペンスかと思ったら、 良い意味で期待を裏切られた。 とにかく、濃い。 ストーリーも、 ラブシーンも、 濃い! FSB(ロシアの情報機関)が、 不正の疑いのある大物実業家のもとに、 美人スパイを送り込むが、 実は彼女は、 CIAによる二重スパイだった。 そんな中、 FSB側のイケメン大佐が、 彼女とイイ関係になってしまうわけだが、 […]

映画「インビジブル・ウィットネス 見えない目撃者」

2018年のイタリア映画。 スペイン映画の「インビジブル・ゲスト 悪魔の証明」の、 リメイクなのだが、 製作年もあまり離れておらず、 しかもスペイン→イタリアというのが、 リメイクとしてはちょっと新鮮。 元の映画については、 このブログでも紹介済みなのだが、 話をあまり覚えてないな、、、 と思い記事の日付を見たら、 もう4年も前なのか。 なので、ディテールはあまり記憶になく、 何となく思い出しなが […]

映画「クローズド・サーキット」

2013年、英・米合作のサスペンス。 ロンドンで起きた爆破テロ事件で、 容疑者の弁護を任された、 元恋人同士の二人の弁護士。 調査を進めるうちに、 政府を含めた裏の陰謀が明るみになり、 二人もやがて命を狙われ始める・・・。 まぁ、陳腐なストーリーを、 無駄に小難しくしてるだけで、 特に見所はなし。 周りの誰も信用できず、 じわじわと危険が迫ってくるところとか、 もう少し上手く描けるはずなのに、 二 […]

「第八の探偵」(アレックス・パヴェージ)

いわゆる「作中作」モノのミステリー。 登場人物は編集者と作家の二人で、 その作家の書いた、 七編からなるミステリー短編集について、 編集者がインタビューする形式で、 物語は進む。 インタビューとはいいながら、 編集者が作家の前で、 各短編を朗読するという儀式があるため、 我々読者も、 当然すべての短編を読むことになる。 この小説の特徴は、 推理小説に数学的定義を与えたことで、 具体的には、 探偵・ […]

映画「デッドゾーン」

1983年のアメリカ映画。 クローネンバーグ監督というと、 『ザ・フライ』の印象が強すぎるが、 こういうドラマ色の強い作品も、 あるのだなぁ、と。 主役は、クリストファー・ウォーケン。 現在の「おじいちゃん俳優」(失礼)としては、 個人的には一位、二位を争う存在で、 『25年目の弦楽四重奏』での、 衰えたチェリストの演技が強烈だったわけだけれども、 そんな彼の、 若かりし日の演技を堪能できる。 ス […]

映画「狼たちの報酬」

2007年メキシコ・US合作のクライム・ドラマ。 この意味不明な邦題と、 やたらと男臭いジャケ写のせいで、 ギャング映画っぽく思えてしまうが、 どちらかといえば、 ドラマ要素の方が強い。 一言で説明するのならば、 アンディ・ガルシア演じる悪党に、 人生を狂わされた人たちのお話。 証券マン(銀行員?)、医者、アイドル歌手、 蛇の研究者、そして悪党の部下たちの、 生き様とそこに入り込む悪党との関係を、 […]

映画「デュプリシティ 〜スパイは、スパイに嘘をつく〜」

2009年のアメリカ映画。 ライバル企業同士の探り合いと、 そこで暗躍する産業スパイ。 そこに男女の軽妙な掛け合いと、 誰が仲間で誰が敵か分からない騙し合いが絡む、 なかなかスリリングで、 奥が深い映画だと思う。 序盤は訳が分からず、 付いていくのがやっとなのだが、 ストーリーが進むにつれて、 実はこういうことだよ、という具合に、 過去に遡りつつ真相が明かされていき、 気がつけば惹き込まれていくと […]

映画「ロスト・フロア」

2013年スペイン・アルゼンチン合作の、 サスペンス・ドラマ。 原題は「Septimo」(7th)。 主人公のセバスチャンは、 ある朝、別居中の妻と子どもたちが暮らす、 マンションへ顔を出す。 妻が出勤した後に、 セバスチャンが子どもたちを、 学校へ送るのだが、 いつもどおり、7階にある自宅から、 セバスチャンはエレベーターで、 子どもたちは階段で1階まで降りるという、 「競争」をすることになる。 […]

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