小説

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「猿丸幻視行」(井沢 元彦)

古典和歌を題材としたミステリーということで、 自分としては読まないわけにはいかなかった。 主人公は、製薬会社の新薬の実験により、 1900年代初頭の、 あの折口信夫の意識と同化することになる。 (この設定必要?) 以降は、折口を探偵役とし、 柿本人麻呂、猿丸太夫、 そしていろは歌を繋ぐ暗号を解読する、 という物語が展開される。 うーん、期待には遠く及ばず、 ズバリ、「中高生向け」というレベルかなぁ […]

「ねじれた家」(アガサ・クリスティー)

この作品の映画があるのを知り、 観る前にまずは原作を読んでおこうと。 大家族が住むお屋敷で、 資産家の老人が殺害される、 というお決まりの設定ではあるが、 家族それぞれに動機があったり、 アリバイがなかったりする中で、 「犯人当て」の醍醐味を味わうことができる。 特に残り10%近く、犯人が逮捕され、 無事解決と思っていたところで、 第二の殺人が起こり、 ラストに向けて目まぐるしく展開していくあたり […]

「検察側の証人」(アガサ・クリスティー)

なんとなくミステリーが読みたくなり。 アガサ・クリスティーは、 少年時代に随分読んだ気がするのだが、 この作品は知らなかったので、 Kindleでポチってみたところ、 元々は短編小説であるらしく、 それを脚本化したのが本作とのこと。 脚本は読み慣れないのと、 どうせなら小説版がよかったなー、 と思いながら読み進めたのだが、 逆に脚本版の方が、 無駄な説明がないというか、 すべての描写を、 基本的に […]

「光と風と夢」(中島 敦)

漢籍や歴史の登場人物を主人公としたうえで、 彼らに「近代的」ともいえる自我を持たせ、 人生や芸術について葛藤する姿を描く、 というのが、 中島敦の得意な創作パターンであるが、 この「光と風と夢」は、 「宝島」や「ジキル博士とハイド氏」の作者として有名な英国の作家、 スティーブンソンによるサモア滞在中の日記という形式をとっている。 はっきり言って、 ストーリーらしきものは、ほぼない。 描かれているの […]

「あなたに似た人〔新訳版〕 I・Ⅱ 」(ロアルド・ダール)

第一次世界大戦中に生まれた、 英国の作家、ロアルド・ダール。 ジョニーデップ主演の映画、 『チャーリーとチョコレート工場』 の原作者と紹介した方が早いかもしれない。 世界一有名な短編小説の名手とも評されるらしいが、 恥ずかしながら、今回読むまでは知らず。。。 ただ、今回この2冊の短編集を読んでみて、 なるほど、これはさすが、ということぐらいは、 普段小説を読まない僕にも納得がいった。 ストーリーと […]

「木曜日だった男」(チェスタトン)

チェスタトンといえば、 「ブラウン神父シリーズ」で有名だが、 あちらが本格的な推理小説なのに対し、 この『木曜日だった男』は、 どちらかといえば冒険活劇に近い。 ネタバレしない程度にストーリーを紹介しよう。 とある無政府主義者集団の各リーダーたちには、 日曜日を議長とし、月曜日~土曜日という名前が付いている。 その7人が集まる会議に、 主人公の刑事が「木曜日」のフリをして潜り込むことに成功し、 そ […]

「人狼城の恐怖 第四部完結編」(二階堂 黎人)

思えば昨年のGWに、 有栖川有栖による密室紹介みたいな本でこの作品を知り、 ただ、そのあまりの長編ぶりにビビッて、 いつかゆっくり読もうと思っていたのに、 こんなに早く読破できるとは。 思えば2019年は、上記の本のせい(おかげ?)で、 主に密室系のミステリーに目覚めたわけだが、 その中には、いわゆる「四大奇書」のうち未読だった、 『虚無への供物』と『匣の中の失楽』も含まれていて、 そしていま『人 […]

「人狼城の恐怖 第三部探偵編」(二階堂 黎人)

第一部・第二部にて、 二つの人狼城での猟奇事件の話が終わり、 この第三部では、 いよいよ日本の名探偵・二階堂蘭子が登場する。 二階堂蘭子の人物紹介やら、 彼女たちが語るやや形而上学的な話やら、 また、読者は既に承知済みの第一部・第二部の内容を、 蘭子たちが知っていく過程も描かれるので、 第三部に入って、 かなりペースダウンした感は否めない。 ただ、いきなり解決編が示されるわけではなく、 まるで読者 […]

「人狼城の恐怖 第二部フランス編」(二階堂 黎人)

独仏国境の、アルザス・ロレーヌ地方。 そのドイツ側にあるのが「銀の狼城」。 フランス側が「青の狼城」。 第二部は、「青の狼城」での猟奇殺人事件がテーマとなるが、 第一部と違い、ツアー客が城に行く前に、 「人狼」の正体が明らかにされる。 第一部と第二部は、 どちらを先に読んでもよいとされていて、 第一部⇒第二部と読んで、 あぁ、第一部の事件はそういうことなのね、と納得してもよいし、 逆に、第二部⇒第 […]

「人狼城の恐怖 第一部ドイツ編」(二階堂 黎人)

2019年の特筆すべき読書体験といえば、 昨年末に買ったKindleが大活躍だったことと、 密室トリックへの興味から、 それまで読まなかった推理小説を読み始めたこと。 この『人狼城の恐怖』は、 当時世界最長の推理小説ということで、 ギネスにも載っているらしいのだが、 これはまさに正月休みを利用して読むしかあるまいと思い、 全4冊のうち、まずは1冊目を読んでみた。 いやぁ、これはなかなか面白い。 推 […]

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