映画「ミッション・トゥ・マーズ」

ノーマークの作品だったのだが、
個人的傑作SFの5本の指に入る映画だ。

火星への絶望的なミッションと、
そこに現れた人工的建造物。

そこから発せられる音信号は、DNA構造を暗示し、
遂に、人類誕生の秘密を解く、という話。

このブログでもたびたび登場するあの映画は、
なるほど、この映画への強烈なオマージュだったのか、と今更気付いた。

ただ、単なる焼き直しでは収まらず、
あちらにはリドリーのコテコテなスパイスが効いているわけだが。

この「ミッション・トゥ・マーズ」自体も、「2001年宇宙の旅」へのオマージュであることは明白で、
あそこまで重厚ではなく、アクション&ファンタジー要素を加味したのは、
さすがデ・パルマといったところか。

冒頭15分ぐらいのさりげないドラマ部分もいいセンスだし、特撮も悪くない。

そして救出隊が火星に着陸してからの、ストーリー展開と、
そこから一気にクライマックスへ向かうテンポも最高。

じっくり観たい、大人のためのSFです。

適正価格:3,000円(劇場価格)

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