映画「インターステラー」

映画「インターステラー」

うん、これは間違いなくSF史に残るであろう、名作。

「ゼロ・グラビティ」があれだけ話題になって、
この映画がそれほど評判を得ないのだとしたら、
オスカーとか映画評論家とか、一切信用しない方がいい。

大統一理論、双子のパラドックス、特異点、ワームホールなどなど、
物理学が好きな人なら飛び付きたくなるようなネタが満載で、

かといって、難解になることもなく、
適度なユーモアも交えながら、あっという間の3時間弱だった。

舞台は近未来の地球。

といっても、通常のSFが描くような夢のような未来ではなく、
空気汚染や土壌汚染の進んだ、末期状態の地球だ。

居住可能な系外惑星を求めて、
マシュー・マコノヒー演じる宇宙船パイロット一行が、
土星付近に現れたワームホールを抜け、惑星探査の旅に出る。

まぁここまではよくある話なのだけれど
(といっても、後半への伏線とか、主人公の家族愛とか、かなり見応えある内容だが)、
圧巻は後半。

まずは最初の目的地である、「水の惑星」での津波シーン。
映像を観て、怖いと思ったのは久しぶりだ。

そして、途中の惑星でのまさかのアクシデントを経て、最後の目的地へ向かうのだが、
ブラックホールの映像がちょっとやりすぎだったのはご愛嬌だとしても、
その中に主人公が突入し、
時空の狭間に落ち込んでからの展開が、これはスゴい。

時空の入り組んだ五次元(?)の世界を映像化したのも見事だし、
時空の狭間から元の三次元空間に干渉するとどうなるかという、
まさにこの映画の謎解きともいえるクライマックスが、どーんとやってくる。

SFに適度なサスペンス要素を混ぜた感じなのだけれど、
近くに座っていた女性は泣いてましたね・・・。

僕にはそうでもなかったけど、
観る人によっては、家族愛を描いた部分がじわっときたのかも。

いろいろな見方ができるという意味でも、
すぐれた作品だというべきだろう。

「2001年宇宙の旅」の強烈なオマージュ。

そしてラストの、主人公が仲間の元に飛び立ってゆくシーンは、
間違いなく、あの「SF超大作」を意識している。

あえてツッコミ所を探すとするなら、
いくら末期の地球とはいえ、ロケットを飛ばすぐらいのテクノロジーがあるのなら、

さすがに、黒板を使って長~い数式を解いたりしないでしょ。
主人公だって、ノートパソコン持ってたし・・。

クリストファー・ノーラン監督は、
「インソムニア」「インセプション」「ダークナイト」「トランセンデンス」、そして本作と、
僕の映画ライフには欠かせない監督になった。

適正価格:3,000円