撥についてのメモ

撥についてのメモ

インドのヴィーナとかシタールの音が、最近特にお気に入りで、
津軽の次はこっちに行こうかとあれこれ考えているうちに、

世界の民族楽器(特に弦楽器)を色々と調べる羽目になり、
いまさらながら、撥で弾く弦楽器は、琵琶と三味線ぐらいだということに気づいた。

三味線は、もともとは琵琶の弾き手が撥で弾きはじめたのが最初とも言われているので、
そうなると、琵琶が異端児ということとなる。

正倉院に残っているペルシャ伝来の琵琶は撥が付属しているのだが、
中国琵琶は撥を使わないし、

ペルシャやインドあたりの弦楽器も、
現存するものは、撥を使わないものばかり。

確かに、撥で弾くよりも、指(義爪含む)やピックで弾いた方が小回りが利くし、
もしくは発想を転換して、二胡や馬頭琴やサーランギのように、
弓で弾く、というのが理に適っているのだろう。

つまり、ペルシャの琵琶のように、もともとは撥で弾いていた弦楽器もあったが、
改良を重ね、弾きやすさを追求するうちに、撥が不要になった、
しかし日本人だけは、撥を捨てなかったため、それが三味線にも受け継がれた、と考えられる。

何故日本人は、撥を捨てなかったのか(バチが当たるから?)。

そこを突き詰めると、文化の興味深い一面が浮かび上がってくるかもしれない。

※補足:撥ではじくわけではないが、弦を叩く、「打弦楽器」というものも存在し、
ペルシャのサントゥールという楽器が起源と言われている。

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