2010年5月

改装後の初・根津美術館

そういえば改装してからの根津美術館に行っていないことに気付き、 ちょうど「燕子花図屏風」を公開しているということなので、 足を運んでみた。 琳派については常々語っているのだけれども、 これはデザインだと思って対面するのがいい。 屏風一面に描かれた燕子花と対面して、 そこに深い意味をさぐろうとするのは自由だけれども、 やはり肩の力を抜いて、 パターンの生み出す気持ちよさに浸るのが、 個人的には合って […]

彫刻とは削る芸術であることの再認識

普段絵画にばかり慣れていると、 如何に色や造形を「プラス」しているかに目が行きがちだが、 彫刻というのは、(当たり前だが)「削る」、 すなわちマイナスする芸術である。 ジャコメッティ関連の本は、日本では手に入るものが限られていて、 今回「アルベルト・ジャコメッティ~本質を見つめる芸術家~」というDVDを購入した。 「本質を見つめる芸術家」という邦題はどうかと思う。 そもそも、本質を見つめない芸術家 […]

映画「アリス・イン・ワンダーランド」

「意外とつまらなかった」という世間の声が多かったけど、 僕の感想は、逆。 そもそも、「ティム・バートン×ジョニー・デップ」ということで、 期待値が極端に低かったせいもあるだろうけど、 なかなか楽しめる映画だと思う。 そこで感じたのはやはり、 ディズニー映画のレベルの高さ。 これまで数多の駄作を生み出してきた監督と役者の組み合わせであっても、 最低限のクオリティを確保できたのは、 「ディズニーという […]

「『科学の謎』未解決ファイル」(日本博学倶楽部)

たまには、こういうライトな本も。 タイトルからするとどうも胡散臭いカンジだが、 中身は割とまともだった。 量子科学・天体物理学・生物学・進化学などにおける、 「まだ正解が得られていない」テーマについて紹介するもので、 これらに無理やりに結論を与えようとすると、 極めて難解な書物になるかトンデモ科学本になるか、 どちらかである。 しかしこの本では、 諸テーマに対して推論レベルでさえも結論を与えず、 […]

  • 2010.05.03
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映画「第9地区」

あえて南アフリカを舞台とすることで、 宇宙人差別とアパルトヘイトの問題をオーバーラップさせようという意図が、 見え見えなわけだけれども、それも最初のうちだけ。 やがてドタバタのエイリアン映画になる。 もし本気でそんなテーマで撮ったなら、 それはそれで面白いとは思うが、そこはいわゆる「B級映画」。 単なるSFとして観れば、別に腹を立てることもないし、 勿論感心するところもないので、 難しいことを考え […]

「『理科』で歴史を読みなおす」(伊達 宗行)

モノを知ることの楽しみには、 大きく分けて2つある。 1つは、物事の知識を深め、 そのことについてより多くを知り得たとき。 そしてもう1つは、今まで無関係に見えた事柄が、 実はつながっていたというのを知ったとき。 これは、友人との間に、 共通の知人がいることを初めて知ったときの驚きに似ている。 この2つを「ほどほどに」「バランス良く」楽しませてくれるのが、 この本だ。 「歴史」というのは文字で書か […]