ちょっと仕事に疲れたし、金曜日だし、ということで、
帰りに一人で映画に行くことにした。
金曜の六本木なので混むに違いないと思ったので、
昼間から予約をしていたのだが、行ってみてビックリ。
自分以外にはカップル2組だけ、
計5人での寂しい観賞となった。
さて内容だけれども、
予想通り、いや予想以上に奇妙奇天烈な映画だ。
敢えてたとえれば、江戸川乱歩の「パノラマ島奇譚」(古・・)。
かといって、想像力だけで遊ぶ映画ではなく、
(ブッ飛んではいるけれども)構成・展開もしっかりしており、
さすがはテリー・ギリアムといった感じか。
この手の映画は、
ヘタすると訳のわからない自己満足の作品になるのがオチなのだが、
重くなりすぎず、おふざけがヒドくもなりすぎず、
まさに「大人のための絶妙なバランス」に仕上がっているのは、
やはり役者の力量もあるだろう。
ヒース・レジャーが撮影途中で急逝した、
というのは有名なエピソードだが、
代役(?)となった、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、
コリン・ファレルの3人がなかなか個性的な演技を見せており、
これはこれで楽しめる。
※ただし一人一人の登場時間は極めて短いので、
ファンの方は注意が必要。
大人のブラックユーモアが不足している人は、
ぜひ見てもいい一本だろう。
ただし内容的に好き・嫌いがはっきり分かれると思うので、
お連れの方がいる場合は要注意。