2011年8月

史上最高

とあるカラオケ店の入り口に、 「史上最高 カラオケ店」 と貼り紙してあった。 「史上最も良いカラオケ店」ということを言いたいのだろうけれど、 残念ながら、「史上最も値段が高いカラオケ店」とも取れてしまう悲しさ。 そもそもは、「最高」という言葉が、 「最も良い(=best)」の意味で用いられることもあれば、 最高峰/最高値/最高得点 のように、「最も高い」という、 (おそらく)本来の意味で用いられる […]

「物理学と神」(池内 了)

科学の諸法則を突き詰めれば、 最後はいくつかの定数の壁にぶち当る。 それらの定数には、「なぜ?」という、 おそらく文明の進歩を促進させたであろう「お決まりのフレーズ」は、 もはや通用しない。 だからそれらの定数は、神が決定したと言うしか、 いまのところ説明の仕様がない。 ただ僕個人の考えとしては、 別に神が敢えてこのように宇宙をデザインしたわけではなく、 いろんなタイプの宇宙が出来ては消え(あるい […]

「百頭女」(マックス・エルンスト)

シュールレアリスムという意味では記念碑的な作品なのだろうけど、 純粋な(この言葉は微妙だが)美術作品としては、 どうだろう、二流作品なのではないか。 言うまでもなく、 先人ゴヤの偉大なる「カプリチョス」がベースにあるのだが、 その呪縛たるや、 さすがのM・エルンストでも逃れられないぐらい強大だったに違いない。 「百頭女」を見た後に、無性にゴヤが恋しくなった。

「西洋美術事件簿」(瀬木 慎一)

「事件簿」ってのはエラく大袈裟だけれども、 要するに画家・彫刻家達のエピソード集。 ただこういった職業の方々なので、 ひとつひとつのエピソードが自然と「事件」性を帯びてくる。 レオナルドとミケランジェロ、ゴッホとゴーガン、 ロダンとカミーユ(変換すると「紙―湯」なのね・・)、 といったお馴染の面々に加え、 クールベやドーミエといった、 普段あまり愛着のない画家達のエピソードも盛り込まれており、 美 […]

「悪魔の発明と大衆操作 ~メディア全体主義の誕生」(原 克)

今さら説明するまでもないが、 テレビというのはすぐれた機械だと思う。 そして、ハードがよくてもソフトがひどければどうしようもない、、 ということを証明してみせているのも、また、テレビなわけで、 健全なる肉体だからといって、 健全なる精神が宿るとは限らないようだ。 僕はそんなテレビの「ソフト面」が大嫌いだし、 そんなものに目や耳を使うのは時間の無駄以外何物でもないから、 しばらく前にテレビを手放した […]