「サイエンス・インポッシブル」(ミチオ・カク)

副題は、「SF世界は実現可能か」。

100億光年以上先の宇宙を見ることができて、
ほぼ光速までいける粒子加速器があって、

そして我々の手元には、
GPSもテレビもゲームもICカードも付いた携帯電話があって、

もはや、うっかりと、
「そんなの科学的に不可能だね」なんてセリフを吐くこともできない。

じゃあ、ライトセーバーやスターシップの実現可能性は??という問題に、
最新の科学で検証を試みたのが本書。

検証の対象には、
「念力」や「テレパシー」といった若干胡散臭いものも混じってはいるものの、
よくある「トンデモ科学本」とは一線を画す、
なかなか読み応えのある内容になっている。

個人的には、マックスウェルの電磁方程式の一方の解である先進波が、
反物質の存在を解明するヒントになった、という件なんかは、
かなり興奮を隠せなかったわけで。。

巻末に分かりやすい用語解説もついていて、
それだけ読んでも十分面白い。

上質なポピュラー・サイエンス。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です