映画館のある街に住むと、
時間を気にせずレイトショーを楽しめるというメリットがある。
仕事で頭の中がグチャグチャになったので、
ここはひとつ大好物のB級宇宙人映画ということで。
数ヶ月前に上映した、
「スカイライン」の続編かと思ったけれども、
全然違くて、ちょっとがっかり。
でも予想通り、
内容が希薄な「アメリカ万歳」の映画でした。
この手の映画って、終盤までは宇宙人が圧倒的な強さを見せるのに、
ホンノちょっとしたことでいつも人類が逆転するんですよね。
その意味では、
「スカイライン」の変化球的エンディングは、
なかなか好きだったのだが、
今回の映画は、B級映画の王道中の王道。
10人足らずで敵の司令部を破壊します、ハイ。
登場する宇宙人は、
爬虫類タイプのエイリアンが金属の宇宙服をまとっている感じで、
あまり宇宙人っぽい造形ではない。
だから一層感じてしまうのだが、
この映画は宇宙人をそのままテロリストに置き換えても成立する。
一時期、海兵隊が中東のテロリストと戦う映画がいくつかあったけれども、
そう、この映画はズバリそれの宇宙人版。
しかも宇宙人が宇宙人っぽくない造形のため、
見ているうちにだんだん何の映画か分からなくなってくるわけです。
この感覚は、巨匠ロメロ監督の最近のゾンビ映画を観たときに、
「これってライオンが餌を追いかけてるドキュメンタリーと一緒じゃん」
と感じたのと似ている。
冷戦も終わり、テロの恐怖も一段落したら、
今度は宇宙人を仮想敵にするしかない、、、THAT’s AMERICA!!!!