映画「スカイライン―征服」

去年の「第9地区」に続く、エイリアン系B級映画。

何も期待せずに、ビール片手に、
宇宙人モノのB級映画を、一人で観る・・・
最高の週末の夜の過ごし方です、はい。

ゾンビものやエイリアンもの、
モンスターものの映画には「文法」がある。

それは、逃げ場のない舞台を設定してあげること

バイオハザードの洋館しかり、
エイリアンの宇宙船しかり、
ジュラシックパークの島しかり。

これが続編とかになってくると、
モンスターが街中に現れたりして、
それはまた違う展開を見せるのだけれども、
やはり基本の文法は、この「閉塞感」。

今回の「スカイライン」では、
「高級マンション」という今までになかったけれども、

でもちょっと現実味のある舞台を用意し、
まずはきっちり基礎文法は押さえる。

そして、「インディペンデンスデイ」「エイリアン」「宇宙戦争」といった、
おそらくこの映画を観る人であれば、
絶対観てるであろう映画を大胆にサンプリング(?)する。

この、「基礎文法」「パクリ」というのが、
実はB級映画になくてはならない要素なわけで、

ここを外してわが道を行こうとすると、
逆にC級へと転落することとなるわけデス。

それはさておき、「スカイライン」の話。

全体としては全然褒められた映画ではないのだけれども(個人的には楽しめましたが)、
いくつか感心した点を挙げれば・・・・、

①エイリアンどもが人間の「脳」だけを取り込むという点。
脳を取られて、奴らの脳にそれがセットされるというのが、
生理的な嫌悪感を誘発するには、十分。

②宇宙船が有機的デザインであった点。
爬虫類型エイリアンの難しいところは、
「あんたらそんな恰好じゃ、宇宙船操縦できないでしょ?」と思っちゃうこと。

だから「インディペンデンスデイ」で、
爬虫類型エイリアンが円盤を操縦してたのは、
違和感ありまくりだった。

今回はそこはきっちり修正。
母船も有機的なデザインだし、
そこから発進する小型戦闘機は、奴らが操縦しているわけではなく、
いわば「空中飛翔型エイリアン」で、
エイリアン自体が飛び回る(おそらく、マトリックスの「イカ」のパクリ)。

その他、地上戦用の大型エイリアンとか、
偵察用とか、エイリアンの進化に合わせてなのか、
何パターンかに分けて造形されていたのは、なかなか立派。

まぁでも、あくまでも、おそろしくB級な映画ですので、
観てからの苦情は受けかねます。
ご了承ください。

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