2012年7月

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「東京新誌」(涌井 昭治)

副題は「山手線いまとむかし」。 「いまとむかし」と言っても、 この本は昭和44年出版なので、 平成の今から見れば、 「山手線むかしとそのまたむかし」。 山手線の駅をひとつずつ取り上げて、 それぞれの街の生活風俗を語る、というエッセイ。 40年以上前と、平成の現在とが、 意外にもそれほど変わらないことにまず驚く。 結局、街は変わらずに変わってゆくのは人の心なのか。 いや、人の心が変われば街も変わるは […]

diary 2012/07

・2012年7月31日(火) あと1か月。 ・2012年7月30日(月) 猛暑の下、なぜヒトは「毛のないサル」へ進化したのかを真剣に考える。 ・2012年7月29日(日) ハザードは早めに出すが、メーターはなかなか切らないタクシー運転手。 ・2012年7月28日(土) かつ丼を食べてたら、残り3分の1ぐらいのところで、 カラカラに揚がった虫を発見。 気付かないだけで、実は1人あたり年間数kgの虫を […]

「日本文化私観」(坂口 安吾)

坂口安吾のエッセイ集。 安吾を読むのは20年以上ぶりかもしれないが、 10代の僕が愛読した作家のひとりだ。 文化について、政治について、戦争について、 安吾のエッセイは今読んでも新鮮である。 いや、今だからこそまさに読まなくてはならないのかもしれない。 思えば昨今、安吾のように骨太に語れる文学者はいなくなった。 饒舌な評論家や、 脳味噌の欠落しているマスコミばかりが目立ち、 文学者とは女々しい小説 […]

エネルギーの話

ちょっとSFっぽいけど、マジメな話。 どうあがいても、 地球は45億年後には滅亡せざるを得ないわけだが、 ヒトの文明を少しでも長く続けさせるために、 解決すべきはエネルギー問題だと言われている。 地球という「系」で考えてみれば、 これだけの熱量を毎時毎日ガンガン消費していれば、 いかにして効率よくエネルギーを利用するか、 というのがヒト文明存亡の最重要課題だということは、 容易に想像がつくだろう。 […]

カリラ12Y

カリラ12Y

最近、自分の中で、 エンタメというと酒の話になっているのが、ちょっと悲しい。 今回のシングルモルトは、「カリラ」。 見ての通り、綴りがややこしい。 調べたところ、ゲール語?かなにかで、 「アイラ海峡」という意味らしい。 「CAOL(カオル)」=「海峡」、 「ILA(イーラ)」=「アイラ島」。 そのまま読めば「カオルイーラ」なわけだが、 これをゲール語とやらで発音すると、 果たして「カリラ」と聞こえ […]

「歌麿の世界」(渋井 清)

北斎のように色々な逸話が残っているケースは稀で、 江戸の絵師なんてものは身分がかなり低かったため、 生前の記録のようなものはほとんど残されていない。 美人の大首絵では右にでるものはいない喜多川歌麿の、 分かる範囲での人生の軌跡と代表作をまとめたのがこの本。 北斎や写楽とも違って、ひたすらに女性を描き、 その美を追求しつづけたというのは、 世界の美術史から見ても、珍しい存在かもしれない。 西洋にはヴ […]

高田馬場管弦楽団第80回定期演奏会

連休の最終日、 中高時代のオケの先輩が所属する楽団の演奏会を聴きに、 練馬文化センターへ。 1曲目は、スロベニアの作曲家、 ブラウニチャールの「マティヤシュ王」。 初めて聴く曲だ。 まぁ、よくある交響詩かな。 曲そのものよりも、 普段は山に眠っていて祖国が危機になると目覚めて助けにくるという、 マティヤシュ王の伝説に興味が惹かれた。 島国の日本にはないタイプの英雄譚である。 早くも15分の休憩をは […]

「大エルミタージュ美術館展」(@国立新美術館)

行こう、行こうと思いながら、 結局開催終了前日。 しかも3連休の2日目、 空は晴れ渡りすぎて、混まないはずはない、 という日になってしまった。 ただ自分は、一から順に並んで鑑賞するタイプではないので、 混んでいようといまいと、実はあまり関係がない。 それに、混雑の中に割り込んでいくというずうずうしさも、 多少ながら備えている。 (それにしてもいつも思うのだが、 絵を離れて見ている人たちは、一体何を […]

「世にも奇妙な人体実験の歴史」(トレヴァー・ノートン)

タイトルと表紙のデザインがおどろおどろしいので、 そっち系の本かと思いきや、 ちゃんとした科学史の本。 (だって原題は「A Cerebration Of Self-Experimenters」。) 最近のヒッグス粒子の件もそうだが、 理論だけで実験の裏付けがなければ、それは「仮説」にすぎない。 今では実験用にモルモットを使うことは多いが、 どうしてもヒトで試さなくてはならないこともある。 実験―実 […]

映画「ブレイクアウト」

またしても、ニコラス・ケイジが登場。 別に、ファンではないので、念のため。 予告編のときから楽しみにしていたのだけれども、 まずまずのサスペンス。 登場人物も舞台(場所)もほぼ固定、という設定で、 強盗とその被害者家族を含めた、 複雑な人間関係や心理戦が展開するという話。 閉塞感を高めるために場所を固定する、 というのはホラーやサスペンスの常套手段なのだけど、 個人的には嫌いではありません。 だか […]