2012年9月

diary 2012/09

・2012年9月30日(日) 台風が来るとのことで、午後の予定はすべてキャンセルする。 深夜、通り過ぎる。遠くで、まだ、風の音がする。 ・2012年9月29日(土) 閉店間際の松丸本舗へ。数万円を費やす。 東京タワーの階段を上る。 ・2012年9月28日(金) 腹の割れ目が、だいぶ戻ってきた。 ・2012年9月27日(木) ギャンブルで絶対に負けない方法は、 ギャンブルをしないことである。 ・20 […]

映画「夢売るふたり」

邦画を見るのは、随分久しぶりだ。 詐欺を続ける夫婦と、騙される女たちの話。 東京の下町を舞台としていて、 そのジメジメとした感じが、 映画の内容ともうまくマッチしていたと思う。 阿部サダヲという俳優は最近売れているようだが、 今回、その演技を初めてまともに観た。 愛嬌のある顔立ちで人気があるのは納得したが、 細かい表情がうまくできておらず、 どうもぎこちない。 そのあたりは、テレビ出身の役者の方が […]

「二十世紀の10大ピアニスト」(中川 右介)

著者が選んだ、20世紀の偉大なるピアニスト10人の伝記である。 紹介されているのは、 ラフマニノフ/コルトー/シュナーベル/バックハウス/ルービンシュタイン/アラウ/ホロヴィッツ/ショスタコーヴィチ/リヒテル/グールド の10人。 すでに故人であることが条件だというから、 この選出には、個人的には、それほど異論はない。 ほぼ同じ時代を生きたわけなので、 当然ながらそれぞれのエピソードは交差する。 […]

映画「8 1/2」

数年前、「NINE」という映画を観に行く際に、 その原作である、フェリーニ監督の「8 1/2」のDVD(愛蔵版)を買ったのだが、 結局DVDの方は観ることのないまま、 時間が経ってしまっており、このたびようやく鑑賞。 1963年のイタリア映画。 さすが、名作と呼ばれるだけはあって、よくできている。 実際の映画と、劇中の映画という二重構造の中で、 現実と妄想、そして記憶を交差させながら進めていくこの […]

「マウリッツハイス美術館展」(@東京都美術館)

例によって開催最終日、連休中、日本人が大好きなフェルメール、 混む条件が揃っていたのは百も承知で、1時間待って入館する。 目玉であるこの「真珠の耳飾りの少女」は、 やはり大したことはなかった。 僕が思うに、フェルメールは空間というか空気を描く天才。 肖像画のプロではない。 この絵も少女の一瞬の表情を捉えたユニークな作品ではあるが、 繊細さ・深さが欠けている感は否めない。 一方、こちらは“肖像画の達 […]

  • 2012.09.16

自由通路

東京・新宿・池袋は、 駅舎と線路で両出口を完全に分断していて、 反対側の出口にたどりつくのは、 東京38年在住の僕でも、至難の業である。 渋谷は、各出口同士の連絡はしやすくなっているが、 それが却って、今どこにいるのかという感覚を鈍らせる原因となっている。 それはさておき、東京駅で気付いたこと。 八重洲⇔丸の内の通り抜け通路は一本しかないわけだが、 その通路は、八重洲側の案内では、 「丸の内口への […]

「従軍日記」(久生 十蘭)

そもそも従軍日記なるもの自体が興味深いのだが、 それが久生十蘭のものとなれば、尚更である。 僕は別に、俗に「ジュウラニアン」と呼ばれるほどの久生十蘭好きではないが、 彼の文章から漂う、形容しがたい気品のようなものに、 ある種の尊敬を以って接することができるつもりでいる。 だからこそ、その十蘭の「従軍日記」が、 どのようなストイックな軍隊生活について綴ってくれているのかが、 気になって仕方がなかった […]

惑星のはなし

最近、はくちょう座の連星系に、 2つめの惑星が見つかったということで話題になっている。 ほとんどの解説が、 「連星系に複数の惑星が生じるのは難しい」としているが、 実はこれは、間違い。 惑星誕生のメカニズム的に、 惑星がひとつしかないことの方が、余程珍しいのである。 惑星を感知するというのは非常に難しいため、 今まで連星系では2つめの惑星が見つかっていなかっただけの可能性が高い。 ただ、連星系で惑 […]

「海獣葡萄鏡」(森 豊)

「海獣」の紋様の入った鏡のことかと思いきや、 そこにはイルカやクジラは登場せず、 なぜこの鏡に「海獣」という名が冠せられたかは、 結局は謎のままだった。 逆に、そこに登場する動植物、 つまり、ライオン、孔雀、そして葡萄については、 かなり詳細に考察が述べられていた。 天武朝前後の、 日本・中国・朝鮮半島をめぐる政治的な動きと、 それに付随する文化的な交流については、 かなり興味深く読むことができた […]