5月18日、バリトン歌手のフィッシャー=ディスカウ氏が、
他界したというニュースを目にした。
(僕が聴いていた25年前ぐらいは「ディスカウ」だったのだが、
今では「ディースカウ」と表記するらしい。)
男性歌手は何と言ってもテノールが人気だけれども、
そんな中で「バリトン」の魅力を十分に伝えてくれる、
(すくなくとも僕にとっては)貴重な存在だった。
クラシック音楽から遠ざかって久しく、
こんな形で懐かしい名前を目にしたのは残念ですが、
ご冥福をお祈りします。
他界したとあって、
早速youtubeにも多くの動画があげられており、
紹介したいのは彼の十八番だったシューベルトではなく、
ベートーヴェンの歌曲。
「In questa tomba oscura(この暗い墓のうちに)」。
意外にもイタリア語の作品で、
心に染み入るような静かな名曲である。
https://youtube.com/watch?v=pXn7dh0PwLg