5月3日、晴天の下、鎌倉へゆく。
もう何十遍通ったともしれぬ、北鎌倉から八幡宮の裏手へのルートを抜け、
江ノ電にて、稲村ケ崎へ。
鏡のような海面に、初夏の夕日がまぶしく反射するのをしばし眺め、
徒歩にて七里ヶ浜。
何度か入ったスペインバルにて、酒とパエリアを食す。
ふとメニューを見れば、場違いな日本酒がある。
能書きを読めば、湘南唯一の蔵元による地酒だという。
その名は「天晴」。
今日の天気に誠にぴったりなこともあり、
ビールの次、ワインの前にこれを飲む。
のちに調べたところによると、原料は山田錦、
まさか口の中まで潮風に吹かれたせいでもあるまいが、
しかしながら、かなり甘い。
湘南には、やはりビールと白ワインが合う。