結構前にamazonで買ったDVDを、すっかり見忘れていた。
なので、今日観た。
いきなり、地球そっくりの「第二の地球」が空に出現する。
しかも、月を伴って(←細かいけど、個人的にはココ重要)。
第二の地球では、パラレルワールドが展開されており、
「もう1人の自分」がそこにはいるらしい。
一方、地球で繰り広げられる、主人公たちのディープな日々。
重い。重いです。
重力が、、ではなく、テーマが。
別に、第二の地球なんてなくても、地球上の重いテーマの方だけでも、
十分映画として成立できる。
でもそれに、SF要素を加えたというのが、成功でもあり、失敗でもあり。。
ラストシーン以外は、ほぼ完璧だと思った。
映像も音楽も、最近の映画では珍しいぐらい美しく、
この映画の非現実性を際立たせ、観る者を惹き込んでいく力がある。
しかし、ラストシーンが・・・。
こういう形でオチを付けるのは想像できたとはいえ、
これは一番やってはいけないパターン。
小説とか、音楽にもあるんだけれど、
最後が投げやりというか、「あれ、飽きちゃったのかな?」と思えるぐらい。
そうしたくなる気持ちは分からなくもないのだが、
モノ作りの立場からすると、それは非常に勿体ないことで、
やはり最後まで責任もって、クオリティを維持するというのが、
プロの仕事というもの。
この映画がイマイチ話題にならなかったのは、そこにあると思う。
あー、もったいない。
キャスト、特に主人公の2人は、顔に非常にクセがあるのだが、
観ているうちに気にならなくなってくる。意外と熱演。
かなりの低予算で作られた映画のようだが、
ラスト以外は十分アリだし、
最近観た映画では、「地球最後の男」とか「4:44 地球最期の日」みたいな、
モヤモヤとした世界観も嫌いじゃない。