予告編で面白そうだったので、1000円デーということもあり、
初日の深夜に鑑賞。
予想では、優秀なパイロットが事故を起こしてしまい、
さらに何者かに恨まれて、体内からアルコールが検出されてしまった・・・
というサスペンス的な展開かと思っていたのだが、
全然違った。
デンゼル・ワシントン演じる機長は、ずばり、アル中。
フライト前日はもちろん、何と機内でもこっそり飲酒します。
しかも酔いを覚ますためにドラッグまでやる、
というふざけた役柄で、この時点で、同情ゼロ。
感動の要素など、なし。
被害を最小限に抑えるのだが、
飲酒操縦が問題にならないわけがない。
機長曰く、
「飛行機が故障したことと、飲酒は関係ない。
それどころか、自分の操縦で多くの人命が救われた。」
それも一理あるわけで、なので、この映画は、
「機体は部品の不備により故障したが、
機長の好判断で被害は少なかった。
しかしながら、機長は飲酒していた。」
のような特殊な状況の場合、世論や法廷はどちらを支持するのか、
という点にスポットを当てた、法廷ドラマのようにすれば、
かなり硬派な作品になっていたと思う。
そこに中途半端に、アル中とかヤク中とか、
親子の愛情とか、色事とか、
無駄なものを詰め込むから、印象がバラバラになる。
原作はどうなのかは分からないけれど、
ロバート・ゼメキスなら、それぐらいの料理はして欲しかった。
でも、デンゼル・ワシントンは、
相変わらず器用な演技をしますね。
適正価格:1,200円