ベートーヴェンのチェロ・ソナタがチェロの新約聖書なら、
こちらが旧約聖書。
なぜか無性に聴きたくなり、
ひさしぶりにクラシックのCDを買うことになった。
いまさらこの曲の素晴らしさについて云々するつもりはないけれど、
この曲を聴いているときの感覚を個人的にたとえるならば、
法事の場で、ありがたいお経を聴いている、あの感覚である。
しみじみと深い内容を、淡々と語りかけてくる。
酒にたとえるなら、間違いなくシングル・モルト。
人生の縮図である。
6曲のうち、僕が好きなのは、断然6番。
その中でも、アルマンド・サラバンド・ガヴォット。
やっぱりニ長調というのは、弦が響く。
カザルス、シュタルケル、フルニエ・・・名曲ゆえに名演奏は多いけれど、
今回購入した、1995年版のロストロポーヴィチはかなり好きだ。
何より音がいい。
CDを買ってから気づいたが、youtubeに全曲上がってた・・・。
(たぶん同じ演奏かと)