マイク・ペニーさんが、津軽三味線で西洋音楽を弾いているのは知っていたけれど、
なるほど、やはりこういうことを考えていましたか。

マイクさんが述べている「旋法」というのは、
言語でいえば「文法」にあたるもので、その音楽を作る上での基礎といってもいい。

このビデオでは、じょんから節と西洋音楽の旋法について、ちょっとかじっているカンジだけれども、
これを、様々な民族音楽においても考え出すと、比較言語学と同等か、それ以上の、
とんでもない研究領域になってくる。

このマイクさんは、西洋音楽の理論の基礎があるから、こういう発想になるわけで、
別に西洋音楽を比較の軸にする必要はなく、
例えば、新内節とタンザニアの民族音楽との旋法の比較、みたいなテーマであってもよい。

でもこの分野は、音楽をやる上での究極のレベルなわけで、これに比べれば、
フルトヴェングラーかカラヤンか、とか、ビートルズかローリングストーンズか、なんてのは、
比較のうちにも入らないかもしれない。