オール・ブラームスプログラム。
ただ、2曲目の「ハイドンの主題による変奏曲」と、
メインの「交響曲第3番」は、どちらも「ユルい」曲なので、
メインを生かすのであれば、2曲目はコンツェルトにするか、
2曲目を生かすのであれば、メインは1番か4番のシンフォニーにするか、
どちらかにしないと、ちょっとバランスが悪い。
コース料理で、淡泊なのを立て続けに出されたような感じ。
さて、1曲目のハンガリー舞曲第1番の、あの出だし。
あそこは弦を思いっきり波打たせる聞かせどころだと思うのだけれど、
えらくあっさりと、平坦に演奏していたのに、いきなりがっかりさせられ、
そしてそれは最後の曲の最後まで、そのままだった。
アマチュアオケに、あまり辛辣な批評はしたくないけれど、
ちょっとパワーと起伏が足りないかなぁ。
(あるいは、指揮者によるそのような解釈だったのかもしれないが)
おそらく、ハイドンとかメンデルスゾーンあたりならちょうどよいのかもしれないが、
ブラームスは少し荷が重いのではないだろうか。
ブラームスが、ブラームスに聴こえなかった。
逆に、アンサンブルとしてのまとまりは、なかなかのもので、
「交響曲第3番」の第2・3楽章あたりが、一番の出来だったと思う。
一点だけすごく気になったのが、「ハイドンの主題による変奏曲」で、
途中まではアタッカで弾いていたのに、
途中から、バリエーションとバリエーションの間に、
不自然に長いインターバルを入れていたこと。
20年振りぐらいに聴いたので、
果たしてどういう弾き方が正解なのかは自信がないけれど、
あのインターバルは、やはり間が悪い。