アリゲーターを喰うカワウソ

ナショジオにアップされてた、衝撃写真。

実際は、カワウソとアリゲーターはほぼ同じ色だったのだけれど、
見づらいので、カワウソの方を少し茶色っぽくしてみた。

圧倒的な体格差がある場合を除き、2億年以上に渡って、
哺乳類は爬虫類に一方的に狩られる立場だった。

哺乳類が潜在的にヘビなどを恐れるのは、
この記憶が遺伝子に染みついているからとも言われる。

だからこの写真のように、自分よりも体格の優れた、しかも獰猛な爬虫類を、
哺乳類が捕食するというのは、衝撃を通り越してある意味感慨深くもある。

注目すべきはその殺し方で、
ライオンが獲物をしとめるように、歯や爪で致命傷を負わせるわけではなく、
首の後ろに噛みつき、相手が弱るまでの持久戦を行うのだという。

爬虫類が哺乳類に比べて、圧倒的に不利な点は、
心臓の構造や代謝の仕組みにより、長期的な活動ができないという点にある。

哺乳類がマラソンランナーだとすれば、爬虫類はスプリンター。

カワウソはこの点を学習し、アリゲーターが活動をストップするまで噛みついているというわけだ。

それにしても、この写真は傑作だ。

イノチガケの両者には失礼かもしれないが、
カワウソのしてやったりの顔と、アリゲーターのしまった!という表情。

なんともリアルで生々しい。