パリのムルロー工房で制作された、
ピカソ、マティス、シャガール、デュフィ、カンディンスキーのポスター(リトグラフ)、
計10点ほどが展示されていた。
ポスターといっても、純粋な意味でのポスターではなく、
絵画作品+文字情報、というのが基本だ。
(上図のピカソのものは除く)
なので、どんなフォントを使っているかとか、
どのようなバランスで配置されているか、
といったあたりが気になってくる。
でも、純粋な絵画として眺めるよりも、
このようなポスターの形で鑑賞した方が、なぜかしっくりくるものもあって、
特にカンディンスキーについては、その魅力を再発見できた気がした。
(上図の一番右はカンディンスキーだが、
縦長の元絵と、その周りの文字の配置が絶妙なバランスだ。)
家に帰って、あらためてカンディンスキーの画集をめくってみたのだけれど、
抽象の奥に込められた悲哀というか、
ヴァイオリンの甲高いソロが聴こえてくるような、そんな魅力。
話はまったく変わるが、
久しぶりに銀座四丁目から七丁目まで中央通りを歩いたのだけれど、
中国人の多いこと多いこと!
ふと見上げたところにあった、銀座三越の巨大なポスターに書かれた、
「is this japan? this is japan.」
というのが、強烈な皮肉に感じた。。