「天変の解読者たち」(作花 一志)

 

「古天文学」と呼ぶらしいが、
古代や中世の歴史出来事を、当時の天文状況と照らし合わせてみると、
なかなか興味深い発見がある。

そういう意味で、この本の目の付け所はすごく好きなのだが、
「アマテラス」=「卑弥呼」としたり、
年代が合わないものを、歴史を書いた側の記憶違いということにしたり、
ちょっと強引な部分も多いかな、という感想だ。

ただ、想像していたよりは「まともな」内容だったので、
少し安心した。

日本と中国の歴史に偏っているため、
同じ手法で、世界の古代文明まで広げてみるとさらに面白いかもしれない。