少し前に、右手の力を極力抜いて、粒を揃えて弾く、みたいなことを書いた気がするのだけれど、
ちょっと色々と不満が出てまいりまして。
力が入っていないために、不安定になりやすいのと、何といっても音量不足!
そこで、困ったときは譜面に戻れ、ということなのですが、
あらためて見直すまでもなく、この曲のポイントは「押し撥」なわけです。
「押し撥」は「押し撥」で弾かねばならないとともに、
「押し撥」にすることで弾きやすくなっているはず、
という、楽観的ともいえる解釈で、
今までとは180度方向転換、「モロ押し撥」で弾くことにしてみた。
いろいろ試行錯誤を重ねた挙句、
結論しては、やはり「押し撥」が理に適っているのではないかと。
もちろん、力の抜き方とか、調整すべきパラメータは多いけれども。
最近、駒を低いものに戻した(3分⇒2分7厘)のも、大きいと思う。
高い駒だと、「押し撥」は結構キツイ。
あとは、三の糸の状態かな。
絹糸と違って、ナイロン糸の場合は、摩耗に気付きにくいのだけれど、
数時間も弾けば、かなりすり減ってくる。
その状態で弾くと、撥が三の糸の「ザラザラ」に引っかかって、
音も悪くなるし、この曲の連続トレモロには不利になる。
なので、糸を小まめにズラして、
常にフレッシュな(死語)状態で弾くのも、ポイントではないかと。
こういう試行錯誤も、楽器を弾く楽しみのひとつなのではと、
最近は開き直って(?)考えるようにしている。