世の中には、巧いんだかヒドいんだかよく分からない和訳があるけれども、
「狂詩曲」なんかもその類で、
果たして誰が最初に「ラプソディ」を「狂詩曲」などという、
ヘンテコな造語に置き換えたのか。
まぁそもそも「ラプソディ」自体がヘンテコというか、
自由奔放な曲なわけで、
「ハンガリー狂詩曲」とか、「スペイン狂詩曲」とか、
「ラプソディインブルー」とか、
とにかく、民族色が強い。
でも「狂詩曲」って語だと、
その民族的要素みたいなものはまるで伝わってこないし、
かといって、「ラプソディ」=「民族音楽」ってわけでもないし、
難しいもんです。
そこへもってきて、「ノルウェー狂詩曲」とか言われても、
まったくピンと来ない。
ラロ先生も、随分とマニアックなネタを拾ってきたもんだと感心するしかないが、
この曲、第一楽章は、オーボエの旋律とか印象的で、
あぁ、北欧と言われれば、そんなカンジが・・・となるのだけれど、
第二楽章ですべてブチ壊し。
第三楽章があって、そこでフォローできるならいいけど、
二楽章までしかないのに、最後がこれじゃ、
非常にもったいない。
そう考えると、「狂詩曲」という語が、
やっぱりしっくりくるのかなぁ、、、
なんかまとまりのない文章になってきたので、終了。