2017年7月

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「空間の謎・時間の謎」(内井 惣七)

  物理を数式を使わずに語ると、 こんな風に哲学めいてきますよ、という見本のような本。 僕みたいな、おいしい所を齧っただけの物理素人には、 ニュートン力学や相対性理論はかろうじて理解できるけど、 その間を埋める、ライプニッツの思想とか、 マッハ流の関係力学となると、なかなか理解に苦しんだ。 ただ、著者自らも認めているとおり、 量子力学への言及がやや少なかったのと、 「時間の謎」とタイトル […]

diary 2017/07

2017年7月31日(月) 週末の深夜に、やむを得ず光が丘公園を徒歩で抜けたのだけれど、 いろいろな意味で、決して気持ちのイイ場所ではなかった。 歩きスマホなどせずに、早歩きで脱出した。 2017年7月30日(日) ホント踏切の制御システムの詳細な仕様が知りたいわ。 ワン切りみたいに一回だけ鳴ってみたり、鳴りながら遮断機が上がったり、 謎な動きが多すぎる。 そもそもあんな前近代的なものはいらないの […]

「博物誌」(プリニウス)

  僕がプリニウスの「博物誌」を知ったのは、 世界史の授業よりも、澁澤龍彦の「私のプリニウス」のためだった。 以来、この古代ローマの叡智である、 全37巻におよぶ百科事典を、いつか読まねばと思ったまま時は過ぎ、 30年ほど経って、 雄山閣から3巻本で出ているのを古本屋で知ったのをきっかけに、 夏のボーナスで思い切って買ってみた。 驚いたことには、「早稲田大学文学部図書」というスタンプと、 […]

「大伴家持」(藤井 一二)

  歌人ではなく、 政治家(官僚)としての家持に焦点を当てた本。 編年体で記されており、 何年に何をして、どんな歌を詠んだかということに、 さらりと触れていくスタイル。 家持が編纂に関わったとされる万葉集についても、 わずか7ページほどしか割かれておらず、 歌人としての家持を好きな人が読むと、 ちょっとがっかりする内容かもしれない。 でもまぁ、 長屋王の変とか、恵美押勝の乱とか、道鏡とか […]

コズミック フロント☆NEXT「初公開!恐竜絶滅 詳細なシナリオ」(NHKオンデマンド)

  まずことわっておくと、 我が家には、もう10年近くもテレビがない。 だからどこぞの放送局の下請会社が料金を徴収しにきても、 テレビは嫌いだし、持ってないし、見たくもないし、ケータイでも見れないし、 ということを、証拠付きで説明することで、撃退しているお引き取りいただいている。 ただ、1~2年前に、 「あなたの家にはテレビがないことを確認できましたので、 もう徴収にこないように登録して […]

「怠け数学者の記」(小平 邦彦)

  フィールズ賞受賞の、日本を代表する数学者・小平邦彦のエッセイや書簡をまとめた本。 小平邦彦の名前を知らなくても、 終戦直後の1949年に、「敵国」であったアメリカの研究所から 招待をされた、と聞けば、 そのすごさは分かるだろう。 小平が招かれたプリンストンの研究所には、 ノーベル賞受賞の湯川秀樹・朝永振一郎のほか、 かのアインシュタインも同時期に在籍していた。 小平は数学の本質につい […]

映画「特捜部Q キジ殺し」

  シリーズ映画化第2弾。 第3弾(「Pからのメッセージ」)があまりに秀逸だったので、 間をおかず前作を観てみることにした。 暗く、重い、そして猟奇的な内容は期待通り。 ただ、ちょっと自分の中でのハードルを上げ過ぎたかな・・。 第3弾の出来には及ばないと思う。 その理由をいろいろと考えてみたのだが、 おそらくは「謎」の部分が少ないことなんじゃないかな、と。 序盤から誰が悪い奴なのかはすぐ […]

映画「Mr.ホームズ 名探偵最後の事件」

  このところ多く見かける「ホームズモノ」だが、 このホームズ映画はたぶん、それらとは一線を画している。 ホームズ93歳で、「最後の事件」の解決に失敗し、 田舎で養蜂をしながら隠居生活を30年も続けているという設定。 作品中では、3つのストーリーが同時に描かれる。 1.現在の隠居生活 2.30年前の「最後の事件」の回想 3.山椒を探しに日本に行ったエピソード ズバリ言ってしまうと、「3」 […]

映画「特捜部Q Pからのメッセージ」

  シリーズモノのサスペンスと聞いて、 どうせアクション重視な刑事ものだろうと思ったら、 予想を大きく裏切られた。 そもそもが、デンマーク・ドイツ・スウェーデン・ノルウェー合作という、 筋金入りのヨーロッパ映画で、 しかも原作・脚本ともに重厚この上ない、 言われてみれば北欧っぽい、暗く・澱んだ、狂気溢れる映画だった。 犯人はハサミを凶器とするサイコ野郎(ただしイケメン)なのだけど、 これ […]

「生物圏の形而上学」(長沼 毅)

  生命、生物、そして進化についての10の論文・エッセイをまとめた本で、 「宇宙・ヒト・微生物」という副題が付いている。 ひとつひとつの章はとても興味深いのだが、 残念なことにそれぞれが完全に独立してしまっているため、 深い内容へ辿り着く前に終わってしまう。 例えば第一章「生物圏からメタ生物圏へ」は、 そのタイトルどおり、宇宙時代に入った現代において、 生物圏をどのようなものとして捉える […]