「論理パラドクス 論証力を磨く99問」(三浦 俊彦)

昔から推理クイズとか確率とかが大好きで、
最近はご無沙汰だったが、本屋で見かけて衝動買い。

「囚人のジレンマ」とか「ウソつきのパラドクス」などの
有名なものから、

それはさすがに違うだろ!と思いたくなるような
キワモノ的なものまで、

論理力・論証力を鍛えるというよりかは、
いかに重箱のスミを突けるかを試す、というカンジかな。

そもそも思うのだが、
論証力を試す問題というのは、
外国人が考えたものを和訳している場合が多くて、

たぶん、原語で読めばスマートな問題なのだろうけれど、
日本語に訳されたことで、
どうも不自然な、言葉のニュアンスだけの問題というか、
釈然としないものになってしまっているのではなかろうか。

特に日本語が論理的な考察に向かない言語であることは明らかなので、
こういう本は、日本人には好まれないのだろうな、と。

実際、僕も3分の1ぐらいは飛ばし読みで、
考えながら眠ってしまったことも、しばしば。

でも例えば「インスペクション・パラドクス」の問題を、
地球外生命の存在の可能性にまで敷衍して考察しているあたりとかは結構興味深くて、

論証力が鍛えられた実感はないけれど、
普段しないような考え方を学べた気はする。

気軽に手に取ると後悔してしまうかもしれない本。