コメディとサスペンスの要素がほどよく混ざったイタリア映画。
3組の夫婦+独身の男の計7人が集まってホームパーティをするんだけど、
全員が自分のスマホをさらけだして、
着信したメールや電話をオープンにする、というゲームを始める。
親やら友人やら浮気相手やら、
他人に知られても問題ないものから、マズイものまで、
エッジの効いた会話のところどころで着信があり、
そのたびに夫婦関係や友人関係がビミョーになっていく、というお話。
ほぼ全編が会話だけで成り立っており、
こういう映画は脚本がすべてなのだけれど、
センスがあるというのかな、観ていて飽きないしテンポもよく、
所々考えさせるセリフもあったりして、それなりに楽しめる。
子育て、仕事、恋愛、介護など、
アラフォー世代が気にかかる要素が、会話の中に万遍なく散りばめられていて、
それをイタリア語で、わーーーっとまくし立てられると、
なんだろう、ラテン語系の言葉って、喋るためにある(当たり前だけどw)んだね、
と妙に納得してしまう。
そのまま終わってしまうと気まずくなるような展開なのを、
最後にはオチをつけてハッピーエンドにするというのは、ちょっと強引なのだけど、
まぁ、この映画についてはアリなんだろうと許せる不思議。
それにしても、イタリアのホームパーティは楽しそうだなぁ。
ワイン、ニョッキ、ミートローフ・・・
適正価格:1,700円(劇場換算)