「予測不可能性、あるいは計算の魔――あるいは、時の形象をめぐる瞑想」(イーヴァル・エクランド)

 

真円および等速運動という完全性の誘惑を断ち切ったケプラー、
それを計算により証明したニュートンから始まり、
予測不能な科学の代名詞としてのポアンカレが登場する。

そしてそこからカタストロフィ理論の詳細へと踏み込み、
科学における「予測可能」と「予測不可能」の違いから、
時の概念について展開していく。

おそらく興味のない人には一生知らなくても良い内容だし、
これらを知らなくても、人生が不幸になるわけでもないのだが、

我々の知り得る科学というものが、
実は広大な時空スケールの中の「ほんの一部」に過ぎないとしたら、
その外にある世界を記述する方法について知りたいとは思わないだろうか?

非ユークリッド幾何学や量子力学といったものは、
そのような世界を記述するひとつのピースであるわけだが、

それら個々について語るのではなく、
それらを含む世界の見方についての概要を語った一冊。

特にカタストロフィ理論については詳しく解説されており、
この理論が科学の歴史においてどのような位置づけになるのかも、
理解することができる。


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