ストーリーは、まんま『セブン』のパクり。
胸にアルファベットの傷跡を付けられ、首吊りにされるという連続殺人事件に、
アル・パチーノ扮する(元)警官が迫る、というサスペンス・スリラー。
まずはキャスティングから。
アル・パチーノはさすがに老けたね。
演技にキレもないし、もうこの手の映画には厳しいんじゃないかな。
その相棒を務めるのが、最近のスター・トレックシリーズでおなじみの、
カール・アーバン。
『セブン』でいうとブラピの立ち位置で、
以前は同じ系統のイケメンかしら、と思っていたのだが、
登場早々、太った!!!ってのが気になって仕方がなかった。
顔パンパンだし。
まぁ、イケメンでもこんなに太るのだということを、
反面教師にするべきでしょう。僕より年上ですし。
次に内容を。
犯人は、最初からこの二人による捜査を指名した上で、
殺人現場に、次の事件の手掛かりを敢えて残していく。
毎晩23時きっかりに事件が起きるわけだが、
段々と警察側による謎解きの処理速度が上がっていき、
遂には、犯人が殺人を遂げる前に現場に到着するようになり、
逮捕寸前まで追い詰めていく。
この部分がこの作品のキモだと思うのだが、
次の事件がどこで起きるかという謎解きが、
アル・パチーノの思い付きだったりして、
イマイチ説得力に欠ける。
ここをもう少し丁寧に描いてくれれば、
そこそこ満足度の高い作品になったのだが、と悔やまれる。
ちなみに細かい話ではあるが、
序盤でアル・パチーノがクロスワードパズルに熱中しているシーンがあって、
これが後半の、殺人鬼が被害者の胸に刻む英単語解読の伏線になっている。
適正価格(劇場換算):1,300円