原題は「GLOBAL MELTDOWN」なのだが、
『ボルケーノ』も『アルマゲドン』も有名な映画なので、
それを合体させた『ボルケーノ・アルマゲドン』という邦題は、
興行的には悪くない。てか、内容そのまんまだし。
観る前から大体の内容が予想出来、
そして観た後に予想を超えて落胆するという、
B級映画のあの爽快感を味わいたくて、
秋の夜長に鑑賞してみたのであるが。
主演は、米国最後の切り札・イエローストーン、
と言っては身も蓋もないので、
かつてのイケメン俳優、マイケル・パレ。
まだいたんだ!という印象です。
まぁ主演というか、主演の女優が演じる科学者を邪魔するならず者、
といった役回りですな。
こういうパニック映画に必ず登場する、アレです。
そのアレが、避難者の集団に面倒を持ち込んで、
災害と闘いつつ、人間同士も争うことになるという、
定型に沿ったお話。
そう、定型に沿っているだけでサプライズは何もないし、
サプライズどころかガッカリすることは上に述べたとおり、
おまけにCGもお粗末ときているので、
決してシラフでは観ないでください。
しかしこういう、何の変わり映えのしない作品を、
なぜ低予算の中でわざわざ撮ろうと思ったのか、
製作側の考えを聞いてみたいところだが、
「これは5年後を予言した作品なのです」
とか真顔で回答されそうで、それはそれで怖い。
適正価格(劇場換算):400円