「数学の真理をつかんだ25人の天才たち」(イアン・スチュアート)

フェルマー、オイラー、ガロア、リーマン、ポアンカレ・・
錚々たる25人の天才たちについて綴った大著。

単なる伝記ではなく、
彼らが何をどのように考え、そしてどこへ到達したのかを、
なるべく数式を使わないで解説している。

この本を読んであらためて実感したのは、
やはり偉大なる数学者たちは、
概念を視覚化することに優れていたのだということ。

数学の始まりが幾何学であったことはもちろん、
座標や複素平面、
そしてもちろんマンデルブロによるフラクタル図形まで、

数学のような高度に抽象的な分野が、
実は視覚と密接に関係していることが、
実に興味深い。

僕も一時期数学に凝っていた時期があって、

難しい問題が解けていくときの、
あの霧が晴れていくようなカタルシスだったり、

一つ問題をいろいろな角度から同時に攻めて、
じわじわと包囲網を縮めていくような感覚だったり、

数学の醍醐味とはこういうことなのかと、
ワクワクしていたものだが、

(もちろん僕とは比較にならないレベルで)
天才数学者たちも、思考の一番根源の部分には、
こういう体験をもっていたのだろうと思っている。